今月のお軸はお雛様 桃花笑春風(とうかしゅうぷうにえむ)

先日お雛様を出した際、お床にはお雛様の画が描かれている掛け軸を飾りました。お茶室はお雛様尽くしです。生徒さんが喜んでくださるので屋根裏部屋から頑張って出した甲斐がありました♪

今月のお軸の禅語は「桃花笑春風」(とうかしゅうぷうにえむ)、画は可愛らしいはまぐり雛が描かれています。はまぐり雛で使われる二枚貝の蛤は、他の蛤の貝殻とは決して合うことがないため、「夫婦和合・夫婦円満」の象徴とされいます。そのため桃の節句では、娘が愛する人と幸せな人生を送りますようにという願いを込め、お吸い物で頂いたり、雛が描かれたはまぐり雛となったり、貝遊びに使われることになったようです。

禅語の「桃花笑春風」は、中国の崔護(さいご)という詩人の詩の一節から切り取られた禅語で、「桃の花が、春風が吹くたびに同じ姿で咲きほころんでいる。春風に揺られて咲いている桃の花が、微笑んでいるように美しく咲いている。」 このような意味を持つ 春らしい優しい掛け軸です。

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