毎月届く河原書店「茶道雑誌」令和四年四月号の美術館案内より お茶を勉強している方には是非足を運んで頂きたい美術館を厳選してご紹介いたします。
1.根津美術館(南青山 )
南青山 根津美術館の「燕子花図屏風の茶会」展、こちらは外せませんね。
☆国宝: 尾形光琳筆 燕子花図屏風
☆重要文化財:円山応挙筆「藤花図屏風」、「鼠志野茶碗 銘 山の端」
をはじめ、根津氏が燕子花図屏風を披露した茶会の道具組も再現されています。根津氏が「燕子花図屏風」を購入されたのは大正3年(1914)、以降 展覧会や茶会で惜しみなくこの大傑作を披露していました。豪華!!のひと言ですね。タイミングが合えば 庭園の燕子花も楽しめると思います。4月16日(土)から5月15日(日)までひと月の開催です。
2.齋田記念館(梅が丘 )
続いて、世田谷区代田にあります齊田記念館。小田急線・世田谷代田駅/梅が丘駅より伺えます。名士である齊田家は明治時代に茶の栽培を開始し、世田谷の茶業の発展に尽力されました。現在は製茶はされていませんが、茶に関わる資料が齊田家には多く残されていいます。
「千利休をめぐる茶書の歴史~築き上げられた茶聖像」展。世の人々によって築き上げられた茶聖としての利休像、その虚実に迫る内容になっています。こちらは7月15日(金)まで開催中です。
3.MOA美術館(熱海)
そして最後は熱海のMOA美術館です。三井記念美術館・徳川美術館と3館共同開催の「大蒔絵展~漆と金の千年物語」展。
☆国宝:初音蒔絵調度
☆国宝:源氏物語絵巻
をはじめとした物語絵巻や屛風、手箱、蒔絵が展示されています。国宝・重要文化財で70点以上もの名品が紹介され大変見応えのある展覧会になっていると思います。私は今週伺う予定でいますが、先日の根津美術館でも素晴らしい漆の名品を目にすることができたので、こちらの展覧会も楽しみにしています。5月8日(日)まで開催中です。
皆さまもお時間を作って是非足をお運びくだい。それではまた、ごきげんよう^^