いつまでも元気に稽古をし続けるために大切なこと 

今月最初の先生宅稽古、先生夫婦が大事にされているお雛様、今年も豪華に飾られていました。毎年お雛様には可愛らしいお菓子が沢山お供えしてあり お雛様のお下がりを稽古時に皆でわいわいと頂いています。お床には宗心宗匠のお雛様のお軸に 桃と菜の花の生け花、お釜は枝垂桜の透木釜、蓋置は瑞山さんの桜の蓋置と 桃と桜尽くし・・なんとも美しく可憐なものでお茶室が溢れています

お棚は四方棚、台子を半分にしたような形で、地板が天板より小さいことが四方棚の特徴です。先生宅の小ぶりな四方棚は一閑溜爪紅、即中斎好みのお棚です。薄茶初飾り・二飾り・三飾り、炭点前、濃茶と稽古をしました。

点前の話になりますが、釜の蓋を取った後は 建水の後ろに袱紗を身体と平行におきます、建水の後ろに右手で綺麗に袱紗を置くには、身体の柔軟さが必要になります。袱紗が建水の真後ろから少しずれたところに置いた生徒さんを見て、先生がひとつお話をしてくださいました。年末に他界されました千葉宗匠のエピソードで、千葉宗匠がお茶室を歩くことと立つこと座ることを、毎日稽古されていたとお話しくださいました。茶道は一見インドアで静のものと捉えられがちですが、表千家は立ち上がりの際、一束立ちという、つま先に力を入れ一気に足を揃えて立ち上がる 下半身の筋力が必要になる立ち方をします。重い水指を両手で持ちながらスムーズに立ったり座ったりするためには、ある程度の筋力が必要になります。上半身をひねり袱紗を建水の下に綺麗に置くこと、水指の蓋を右手で綺麗にとること そのためには体の柔軟さが求められます。

50代、60代、70代、80代・・ いつまでも元気に茶道を続けていくために私はヨガとウォーキングを生活に取り入れています。きれいなお点前をするためには 足腰の強さと身体の柔軟さが求められるていると稽古の度に痛感します。千葉宗匠が稽古がない日も毎日お茶室をきれいに歩くことを稽古されていたお話しを聞いたので、私も明日から実践していきます。

稽古で正座に苦戦している生徒さんには、毎日5分で良いのでお家で正座をしてきてください、とお話ししています。日々の小さな積み重ね、近い未来、遠い未来 なりたい自分のために大切に過ごしたいですね。 それではまた、ごきげんよう^^ 

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