茶碗を洗うタイミングは いくつかあります。まずは箱から取り出し水屋に用意するときに良く洗い、お茶を点てるときに改めて 茶巾や茶筅を仕組む際に 茶碗を水で清め 茶碗に水を含ませます。そして点前が終わり水屋に戻り飲み終わった茶碗を水でよく洗います。
お茶椀はお茶を点てるために熱いお湯を入れますが、陶器などは熱い湯をいれるとヒビが入ることもあります。そのヒビ割れを防ぐため直前によく水を茶碗に含ませておく必要があります。また、茶碗は人の手が触れます。茶碗を仕組む前によく水をかけて清めますが、お茶が入る内側や口縁はもちろん 外側と高台にもよく水をかけます。たっぷりとかけると、人の手の油や汚れが付きづらくなります。白い土のお茶椀はてきめんです、いつまでも綺麗な状態で使うには茶碗の内・外・底を含めてすべてを水できちんと洗い清め水を十分に含ませる必要があります。
そして飲み終わったあとも同様に大切です。亭主の手が触れ、客の手と口が触れ、抹茶も残ります。それを水屋できちんと綺麗にするには水で洗う時に手の指の力が必要です。さささ~~とただ触れるだけでは抹茶の汚れはとれません。よく洗えていない場合は茶碗を清める布巾に抹茶がつくと思います。指にある程度の力をいれてお茶椀は洗いましょう。茶だまりや内側はより丁寧に洗いましょう。
水を十分にかけたあとは、清潔なふきんで全体をよく拭き、高台も丁寧にふいて水気をよく切り簀子棚(水にぬらして使う道具を置く棚)に置いておきます。
茶碗をいつまでも綺麗な状態に保つコツは お茶椀に水をよくかけることです!ぜひ自宅の茶碗でも お教室でも実践してください。それではまた、ごきげんよう^^