昨日ははじめての茶の湯(体験クラス)のお話しをしましたが、茶道の経験がない方にまずお話しすることは畳の座り方です。一畳を1人もしくは2人で座る場合は一畳の半分、半畳の真ん中に、3人で座る場合は、畳を3等分にしたその真ん中に座ります。そして縁と膝前を8寸 畳16目、おおよそ24cmとります。
その膝前16目は、亭主がお茶を点ててくれたときに、お菓子を頂いたときに懐紙を置いたり、お茶椀を運び入れ挨拶をする、飲み終わった後にお茶椀を拝見する ためにちょうど良い幅になります。
その畳にはいくつか規格がありますが、江戸間(えどま)と京間(きょうま)が全国的に一番多く使われているでしょうか。江戸間は ほぼ東日本の大部分で使われている規格で、京間は京都を中心に近畿・中国・四国・九州と西日本の大部分で使われている規格です。家元は京都ですので京間の規格です。
江戸間と京間では どのような違い
江戸間1畳 横88cm×縦176cm (2尺9寸×5尺8寸)
京間 1畳 横95.5cm×縦191cm (3尺1寸5分×6尺3寸)
※一尺:約 30.3cm、一寸:約 3.03cm
1帖で比較すると、横幅が7.5cm、縦幅は15cmも違います。
江戸間 京間
1帖 (88×176) (95.5×191)
2帖 (176×176) (191×191)
3帖 (176×261) (191×286)
4.5帖 (261×261) (286×286)
6帖 (261×352) (286×382)
8帖 (352×352) (382×382)
6帖の場合で比較をすると、江戸間6帖より京間6帖の方が、縦25cm、横30cmも大きくなります。㎡で計算すると、江戸間7帖が京間6帖とほぼ同じ面積になります。おおよそ江戸畳1帖分も広さが違います。
江戸間で稽古をしている私は拝見のお道具を持って立ち上がるときに背中が‥ 建水をもって立ち上がる時に柄杓が‥ 壁にぶつかってしまいそうになってしまうことが 時々あります..。先生はその都度 江戸間だから狭いのよね!とおっしゃってくれますが、数字でみると一目瞭然、こんなにも違いがあったからなんですね。
また現代のように畳が敷き詰められるようになった形、座敷が生れたのは、室町幕府8代将軍 足利将軍義政の頃で それまで 床は板敷きで、板の間の上に畳(座具)をおいて座っていたそうです。冷たく硬い板の間に畳を敷き詰めるため 畳を量産できるよう 畳の規格を決めたのが一番最初の規格といわれています。
それではまた、ごきげんよう^^