利休が作った竹の花入れと同じ竹林の竹で 花入れを再現された建築家 ~東京新聞夕刊の1面より~

1522年に堺の商家に生まれた千利休、2022年は千利休生誕500年を迎えます。先日3月23日付東京新聞の夕刊は、静岡県伊東市の建築家 加藤和司氏が一面で特集されていました。加藤氏は建築会社を営みながら茶のおもてなしの心を大切にご自身の建築や茶道具に心血を注がれ建築と茶の世界でご活躍されています。

利休が豊臣秀吉の小田原征伐に同道した際、現在の伊豆の国市(旧:韮山)の真竹、通称 韮山竹を取寄せて「園城寺」「夜長」「尺八」三作の花入れを作っています(※現:東京国立博物館所蔵/藤田美術館蔵/ 裏千家今日庵蔵 )。その韮山竹が生育した竹林から元当主の許可を得て間引いた竹を ご自身の作業場に持ち帰り、生誕500年を迎える今年の9月をめどに花入れを50個作られる予定とのことで、大変興味深いです。

また加藤氏は茶道の愛好家を増やすため、マンションの室内に設置できる「置き茶室」も開発されています。ホームページでは、「置き茶室」はじめ、茶室や古民家風住、茶杓・花入・敷板など茶道具を含め多数の制作実績が掲載されており、各オーナーの理想の茶の空間が確実に出来ることをご覧いただけます。素敵な作品ばかりで、マンション内の茶室には特に感動しました。それではまた、ごきげんよう^^

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