【濃茶】御三器の拝見

茶道の濃茶で拝見する御三器。茶入・茶杓・仕服が畳の上に並び、炭火の湯釜が静かに湯気を立てる。

🍃御三器(ごさんき)とは

濃茶の席で、正客が拝見を所望する三つの道具――それが「御三器(ごさんき)」です。
茶入・茶杓・仕服の三つを指し、それぞれが亭主の心を映す大切な道具とされています。

御三器は単なる道具ではなく、季節・趣向・お招きするお客様への思いが込められています。
拝見の際には、正客が「お目にかかります」と一礼し、静かに道具を拝するその姿に、茶の湯の“敬と和”の心が宿ります。


🍵御三器に込められた意味

  • 茶入(ちゃいれ) … 主客をつなぐ濃茶の要。形・焼き・銘に亭主の好みが表れます。
  • 茶杓(ちゃしゃく) … どなたが削ったものか、どのような「銘」がつけられているのか――精神を映す象徴。
  • 仕服(しふく) … 茶入をやさしく包み保護する役目を担い、その文様や色合いでさらに豊かな趣を添えます。

美しく調和した御三器の姿を拝見すると、自然と心が潤います。
何年も磨かれた亭主の心配りに、思わず感じ入ってしまいます。


🌿茶事稽古で味わう「拝見」の時間

茶道教室結空では、御三器の拝見も含めた本格的な茶事稽古を行っています。
炭点前でお湯を沸かし、懐石をいただいたのち、濃茶を点てる一連の流れの中で、御三器の意味を自然に体感していただけます。

「御三器を拝見して初めて、茶の湯の奥深さにふれた気がしました」
そんな生徒さんの声も寄せられています。


🌸心を整える、日常の中の小さな非日常

忙しい日々の中で、静かに茶杓を手に取り、茶入を見つめる時間。
そんなひとときが、心を整えてくれる小さな非日常になります。

御三器に向き合うことで、いつもの日常から少し離れ、
自分と静かに向き合える――
その穏やかな時間こそが、茶道の魅力のひとつだと感じています。


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茶道の濃茶で拝見する御三器。茶入・茶杓・仕服が畳の上に並び、炭火の湯釜が静かに湯気を立てる。
御三器(茶入・茶杓・仕服)。濃茶の席で、正客が拝見を所望する大切な三つの道具です。

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